軽井沢の忘れもの
2026
書籍の出版
単行本(ソフトカバー)
長野県御代田町在住の作家・山田風見子氏のエッセイ5篇と短編小説1篇をまとめました。 灯油が切れた雪の夜、見知らぬ青年が届けてくれた満タンの灯油。大雪の日、小さな手で買ってきてくれた二冊の文庫本。お金がなく、毛皮のコートを質屋に持ち込んだ夕暮れに見つけた、一冊の雑誌。 病や貧しさ、孤独をくぐり抜けてきた著者が、軽井沢で暮らした日々を飾らない言葉で綴った、心温まるエッセイ集です。 愛犬とアメリカ人一家の羊が繰り広げるどたばた騒動には思わず笑い、巻末の掌編小説「避暑地の忘れもの」では、六月の雨の石畳でひらりと始まる大人のラブストーリーに胸がときめきます。 涙と笑い、そして小さな光。人生の道すがらに置き忘れてきた大切なものを、そっと思い出させてくれる一冊です。