ファウンデーション

ファウンデーション

アイザック・アシモフ/ハヤカワ文庫

 もとのオフィスに戻ると、マロウは考えながらいった。「それで、これらの原子炉はすべて、あなたがたの管理下にあるのですか?」
「ひとつ残らずそうだ」技官は自己満足以上の感情をこめていった。
「そして、あなたがたがこれらを運転し、正常に保っている?」
「そのとおり!」
「では、もし故障したら?」
 技官は憤慨したように首を振った。「故障しない。けっして故障することはない。永遠に使えるように作られている」
「永遠といえば、ずいぶん長い時間です。万一――」
「無意味な場合を想定することは科学的でない」
「わかりました。もし、わたしが枢要部を爆破して吹っ飛ばしてしまったら? もし、これられの機械が原子力攻撃に対して、弱点があったら? もし、わたしがもっとも重要な連結部を溶接してしまったり、クォーツのD=チューブは粉砕してしまったら?」
「その場合には」技官は激昂して怒鳴った。「おまえは殺される」
「ええ、それは分かっています」マロウも怒鳴っていた。「しかし、原子炉はどうなります? あなたがたは修理できますか?」
(pp.307−308)

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